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賃貸物件はなぜペット不可が多いの?理由と交渉次第では飼えるのかを解説

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賃貸物件はなぜペット不可が多いの?理由と交渉次第では飼えるのかを解説

ペットは心にゆとりをもたらしてくれます。
しかし、ペットを飼える賃貸物件を探してもなかなか見つからないですよね。
そこで「なぜ賃貸物件はペット不可が多いのだろう」や「ペット不可賃貸物件でも交渉次第では飼えるの?」といった疑問が浮かぶかと思います。
ここでは、賃貸物件においてペット不可が多い理由と、交渉次第では飼うことができるのか、の2点について解説していきます。
賃貸物件でペットを飼いたいと考えている方は、ぜひご確認ください。

賃貸物件ではペット不可が多い理由

まずは、実際にペット可となっている賃貸物件の数を確認し、次にペット不可が多い理由を確認してみましょう。

ペット可である賃貸物件の数

不動産ポータルサイト「SUUMO(スーモ)」で実際にペット可付き賃貸物件とペット不可賃貸物件の数を比較してみましょう。
まず、心斎橋エリアの賃貸物件を「条件なし」で検索すると、2022年4月時点で187,783件となっています。
一方で、こだわり条件機能で「ペット相談」を追加してみると、検索数は4,261件となりました。
以上より、ペットを飼える賃貸物件はかなり少ないことが分かります。
割合で考えてみると、(4261÷187783)×100≒2.3%となっており、ペット可で間取りや立地の条件も合っているものを探すことはなかなか困難です。
また、日本全国ではペット可付き賃貸物件の割合が10%ほどと言われています。
近年ではペット可付き賃貸物件の数は増えてきているものですが、まだまだ少ないのが現状です。

賃貸物件ではペット不可が多い理由

では、なぜ賃貸物件ではペット不可であることが多いのでしょうか。
理由は管理会社や大家ごとによって多少異なりますが、主に以下の理由でペット不可とされています。

●壁や床に引っかき傷が残る
●部屋ににおいが残る
●鳴き声などで近隣住民と騒音トラブルにつながる

まず、1つ目の理由である「壁や床に傷が残る」ですが、ペットの種類によっては爪を研ぐ習性を持っています。
たとえば、猫は爪の維持やマーキングのために爪とぎをおこなう習性を持つ動物です。
そして、ペットは必ず爪とぎ器で爪とぎをおこなうとは限らず、時には壁や床でおこなってしまいます。
もし、傷が大きい場合、次の入居者のために補修・原状回復をおこなわなければなりません。

補修には費用も時間もかかるため、事前にペット不可としていることが多いのです。
また、2つ目の理由である「においが残る」も1つ目の理由と同様に、次の入居者のためにクリーニングや補修が必要になります。
とくに、ペットのにおいはペットを飼っていない方からすると、かなり気になるものです。
もし、次の入居候補者がペットを飼わない方であると契約を遠ざけられてしまうため、多くの賃貸物件でペット不可としています。
最後の理由である「鳴き声などで近隣住民と騒音トラブルにつながる」ですが、ペットの種類によっては鳴き声が部屋内で収まらないかもしれません。
騒音は賃貸物件においてトラブルとなりやすく、できるだけ予防をしておくことが必要になります。
ですので、声が大きいペットによるトラブルを防ぐためにペット不可としているのです。
また、どのくらいから声が大きいのかは人それぞれで異なるため、ほとんどの場合はペットすべてを不可としています。

ペット不可賃貸物件において、交渉次第では飼えることはある?

賃貸物件の条件は理想どおりであるのに、ペット不可がネックとなる場合があります。
そのような場合、ペット不可と記載されていても交渉次第ではペットは飼えるのでしょうか。
賃貸物件は理想どおりであるのにペットが飼えないから諦めかけているといった方は、ぜひご確認ください。

ペット不可賃貸物件でペットを飼えるのか

結論から申し上げますと、ペット不可賃貸物件でも交渉次第では飼えることがあります。
というのも、近年は少子高齢化や人口減少によって空室率が高くなっていることが一因です。
一方でペットの需要は年々高まっているため、空室率を下げる目的でペットの許可を出すことがあります。
空室率を下げることが目的であるため、人気な賃貸物件や入居者が多い賃貸物件では交渉をしても許可が得られないことが多いです。
交渉次第でペットが飼えるようになるかどうかを自己判断することは難しいですので、まずは不動産会社へご相談ください。
ただし、基本的には交渉をしても不可なままとなるため、あくまでも可能性がゼロではないだけだと認識しておきましょう。

ペットを飼うと原状回復の義務が生じる

原状回復とはお部屋の状態を入居前の状態に戻すことを指しますが、ペットによる傷なども原状回復の義務があります。
とくに、飼育ケースなどで育つのではなく、お部屋で生活をするペットであると注意が必要です。
ペットによる傷はペット可賃貸物件でも原状回復の義務が生じます。
しかし、ペット可賃貸物件では小さな傷であれば費用請求がなされないことがありますが、ペット不可賃貸物件で交渉によって飼っている場合は基本的に小さなものでも請求されることが多いです。
交渉によってペットが飼えるようになった際、原状回復の費用は膨らみやすいことも意識しておきましょう。

原状回復の相場

もし、ペットによる傷で原状回復の義務が生じた際の費用相場を以下に示します。

●壁紙の張替え:3万円~4万円
●床材の張替え:8千円~1万円
●消臭:4万円~8万円

ここからわかるとおり、原状回復にかかる費用は決して安くはありません。
ペットが飼えるようになったから好きに過ごして良いというわけではなく、お部屋をきれいに使い続けることを意識しておきましょう。

ペット不可賃貸物件でも飼えるペットは?

ペット不可賃貸物件でも交渉によってはペットを飼うことができます。
しかし、前述の理由によって簡単には許可が出ないものです。
そうすると、どのようなペットであれば許可が得られやすいのでしょうか。
許可を得られやすいペットの種類と、交渉なしで飼うとどうなるのかを確認しておきましょう。

交渉によって許可が得られやすいペット

ペット不可としている理由は、お部屋に傷やにおいが残るからという理由でした。
ですので、もしそれらが生じないのであれば、交渉次第では飼うことができるようになります。
よくある例としては、小鳥やハムスター、爬虫類などがあります。
これらペットは飼育ケースの中で生活するものであり、鳴き声も大きくはありません。
もし、これらペットと一緒に引っ越しを考えているのであれば、気になっている賃貸物件のオーナーに問い合わせをおこなうことで許可が得られるかもしれません。
ただし、毒クモや毒ヘビなど近隣住民に害を与えうるペットは許可されないことがほとんどです。
交渉の際はどのようなペットであり、迷惑をかけない理由をしっかりと伝えていきましょう。

ペット不可賃貸物件でペットをこっそり飼うとどうなる?


ペット不可賃貸物件でこっそりペットを飼っていることがばれると、まずは退去を命じられることが多いです。
また、契約書によっては損害賠償請求がなされることもあり、多額の費用を請求されることもあります。
ペットを飼いたい気持ちがあっても、こっそりと飼うことは必ず避けましょう。
もし、こっそり飼っていても退去時にほとんどばれます。
ペットの幸せも考え、飼う際には許可が出た状態で一緒にお過ごしください。

まとめ

本記事では賃貸物件においてペット不可が多い理由と、交渉次第では飼うことができるのかについて解説しました。
ペットは心を豊かにしてくれるものですが、賃貸物件ではさまざまな注意点が生じます。
賃貸物件でペットを飼う際は、許可が出ているのか、原状回復の費用は支払えるのかをしっかりと考え、手続きを適切に進めていきましょう。