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IT重説の意味ややり方と注意点などをご紹介

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IT重説の意味ややり方と注意点などをご紹介

IT重説という言葉を聞いたことがありますか?
2017年から運用されているサービスで、すでに利用している方もいるかもしれません。
この記事では、IT重説の意味ややり方、流れや注意点をご紹介します。
不動産の面倒な手続きが変わってくる内容なので、ぜひ参考にしてみてください。

IT重説とはなにか?

不動産会社の重要事項説明では担当者と対面しなければならないと法律で定められていましたが、2017年の10月から運用されているIT重説により、非対面で説明を受けることが可能になりました。
これをIT重説といい、パソコンやテレビ、スマートフォンなどを使用したオンラインでテレビ会議を使用して重要事項説明をおこなっています。
実際に顔を見て話し、質疑応答や物件に関する説明を受けたりすることが可能です。
パソコンやテレビを利用する場合は自宅からになりますが、スマートフォンを利用すれば場所を問わずに説明を受けられます。
重要事項説明の内容は主に、賃料、解約方法、違約金、部屋を使用するための条件など、契約するうえでとくに大切なことです。
不動産会社から入居予定者への重要事項説明は法律で定められているため、賃貸借契約を結ぶ前に必ず実施しなければなりません。
説明ができるのは、宅地建物取引士の資格をもった方です。

IT重説のメリットは?

IT重説は、忙しくてなかなか不動産会社へ行けない方や遠方への引っ越しが決まった方にぴったりでしょう。
さらに高齢者や体が不自由な方でも、何度も不動産会社へ行く必要がなくなるのもうれしいポイントです。
移動にかかる時間や手間が省け、効率的に契約を進めることができます。
IT重説にかかる時間は30分程度のため、日程の調整が楽におこなえます。
平日になかなか時間が作れない方は、お昼休みを利用してIT重説をすることも可能です。
ちょっとした時間ででき、場所もこだわる必要がありません。
また人によっては、不動産会社で話を聞くことが苦手で緊張してしまう方もいるでしょう。
そういう方にとって、リラックスしやすい自宅などでおこなえることから、落ち着いた状態でIT重説を聞くことが可能です。
さらに、契約者に伝えた情報を正確に残せることもメリットになります。
通常の重説では説明の内容は記録されませんが、IT重説ではすべてのやりとりをデータとして保存しなければいけません。
言った、言わないのトラブルを避けるため、いつ、だれが、どのような説明をしたのか履歴に残すことで証明ができるようになっています。

IT重説のデメリットは?

IT重説をするには、パソコンやテレビ電話、タブレットなどの端末が必要です。
ITツールを所持していない方は、導入するための手間がかかってしまいます。
さらにITツールを所持しているが使い慣れていない方は、大変と思いデメリットになるかもしれません。
ほかにもIT重説は通信が必要となり、環境によっては通信が不安定なところもあるでしょう。
通信が不安定だと、会話が途切れ途切れになる可能性があり、IT重説が円滑に進まないデメリットがあります。

すべての物件がIT重説に対応しているのか

残念ながら、すべての物件がIT重説に対応しているわけではありません。
対応しているのは、新築や、築年数の浅い物件です。
品質面や機能面、契約条件などが比較的わかりやすい物件になります。

IT重説のやり方と流れをご紹介

IT重説と聞いただけで、難しいと思う方もいるかもしれません。
近年ではコロナ対策で、在宅ワークになりテレビ会議などをする方が増えています。
やり方を覚えれば難しくありませんので、安心してください。

IT重説のやり方

最初におこなうことは接続テストです。
音声が聞こえるか、途切れることはないか、画面は固まらないかなど事前に接続テストをおこないます。
またIT重説をする前に、確認したいことをまとめておくと話がスムーズに進むでしょう。
次に、契約者の元に不動産会社から書類一式が送付されますので、IT重説日までに事前に確認をする必要があります。
書類が届き事前確認も完了したら、いよいよIT重説をおこないます。
不動産会社の担当の方が画面に映ったら、「宅地建物取引士証」の写真と同一人物か確認しましょう。
不動産会社の宅地建物取引士が、画面越しに取引士証を提示します。
登録番号の確認ができたら、IT重説が始まり重要事項の説明を受けます。
IT重説が無事終わりましたら、契約書類一式と必要書類を不動産会社へ返送してください。
あとは契約開始日までに鍵が渡されます。
以上でIT重説は完了です。
IT重説にかかる時間は30分程度になります。
やり出すとスムーズに進みますので、初めての方でも安心できるでしょう。
契約書類一式に必要事項を記入して返送をおこないますが、このとき消せるボールペンは使わないよう注意してください。
また記入を間違えた場合は、修正テープではなく、訂正箇所に二重線を引いて訂正印を押します。
この契約書は、PDFなど電子書類による電子捺印は認められていないため、必ず紙による契約書になります。

IT重説をするための環境

IT重説をおこなうにはネットワークを使います。
インターネットの回線がなく、スマートフォンでおこなう場合は、通信料金が発生します。
スマートフォンを使用する際は、Wi-Fi環境がおすすめですが、ない場合は通信の定額料金などを確認しましょう。
通信の定額に入っておらず通信した分だけお金がかかるプランであれば、通信料が高くなる可能性がありますので注意してください。
またIT重説をするためには、Web会議ができるアプリのインストールが必要です。
主にSkypeやWeb会議アプリを使用していますが、不動産会社から指定がある場合があるので、伝えられたアプリをインストールしてください。

IT重説の注意点

IT重説をするにあたり、注意点がいくつかありますのでご紹介していきます。
IT重説の最大のメリットは、不動産会社に行かずに契約できることです。
部屋探しはホームページに記載されている情報や写真、動画のみでおこない、実際に物件を見ないで決めることもできます。
ただし実際に物件を内覧しないで契約をおこなうと、部屋のにおいや周囲の明るさなどが確認できず、誤認の危険性があります。
そのため見に行けない分、不動産会社に周囲の環境や部屋内部のことなどを細かく確認することが大切です。
また画面越しではありますが、非対面の状態で話は進んでいきます。
このことから、非対面であるためにコミュニケーションの食い違いが発生する可能性があります。
IT重説は対面で説明を受けるときに比べて、意思疎通が取りにくい状態です。
耳の遠い方には、画面越しの声は聞こえづらいかもしれません。
また前のデメリット部分の補足になりますが、インターネット環境の通信速度が遅いと、双方のコミュニケーションに支障が出るリスクがあります。

IT重説ができるのは賃貸借契約のみ

2022年現在、IT重説が認められているのは賃貸借契約のみです。
不動産の売買契約になると、不動産会社へ行き、対面で重要事項説明を聞かなければいけません。

まとめ

IT重説が運用され始めたことにより、今まで対面でしか受けられなかった重要事項説明を、インターネットを使用してテレビ会議で受けられるようになりました。
このことからさまざまな面で利用者の方にメリットが多く、時間や手間が大幅に減ります。
しかしデメリットや注意点などもありますので、しっかり確認をおこない契約を進めることをおすすめします。